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交響組曲『野人』（やじん）は、日本の作曲家渡邊浦人の管弦楽曲。1941年に完成、同年に日本音楽コンクール作曲部門1位〔第10回日本音楽コンクール審査結果 〕と作曲部門から初の文部大臣賞を受賞した。作曲者の最も有名な曲の1つ。 ==概要== 全3楽章。演奏時間は約10分から15分。1941年11月、日比谷公会堂にて山田一雄指揮、新交響楽団（NHK交響楽団の前身）により初演された。 作曲者はこの曲で近代人の心に潜む野性、特に日本人が古代から持つ力強い民族的特性を表現しようとした、といったようなことを述べている。特に時局の雰囲気にあったせいも加え、太平洋戦争中だけで少なくとも30回近く演奏されたという。戦時下の作品であるにも関わらず、1942年8月から12月にかけて、山田耕筰の指揮により、満州国、上海、香港、マニラなど、日本国外でも演奏された。 戦後も様々な機会において、国内外で演奏が行われている。 1955年6月には、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団において作曲者自身の指揮により演奏され、オスロ放送から放送された。 ワシントンD.C.のアメリカ空軍軍楽隊の初来日に際して、隊長のジョージ・ハワード大佐（George S. Howard）の委嘱により、作曲者自身〔現在オランダのモレナール社から出版されている楽譜（第1、第3楽章のみ）には誤ってジョージ・ハワード編曲と表記されている。〕によって吹奏楽に編曲されている。この吹奏楽版は同軍楽隊により1956年4月のポトマック川河畔での全米桜祭りで初演された後、同年4月18日にサンケイホールでの来日公演で日本初演された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「野人 (交響組曲)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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